祇園祭2007・長刀鉾曳き初め 7月12日

ずんずん

2007年07月17日 08:00

7月10日に始まった鉾建てが、12日には曳き初めとなりました。

この日だけは、女性も子供も鉾を曳くことができるのです。(鉾町によって、異なるようですが)

特に、長刀鉾はお稚児さんが乗り込んで、"太平の舞"を披露してくれるのです。

7月5日の稚児舞披露の時とも、また17日の巡幸当日とも、

それぞれに、お稚児さんの衣装が違うのです。

お稚児さんは、みんなの前に姿を現すたびに衣装が変わってゆきます。

まるで幼虫から蝶へ成長する間に、何度か脱皮を繰り返すように、

可愛い姿から、華麗な姿へ。そして、豪華絢爛なお稚児さんへと、冠・衣装が変化していくのです。





囃方の子供たちが、曳き初めでやってきた友達と声を交わしています。




お稚児さんたちも、知ったか顔を下にみつけたのでしょうか。

瞬間、普段の子供の顔がのぞきましたね。




「よぉーい、よぉ~い!えぇ~ん、や~ら~やぁ~!」

さあ、音頭取りの掛け声にあわせて、綱を曳きましょう。

最初の曳き始めは、なかなか動かないですよ。

物理で言うところの、慣性の法則を感じる瞬間です。






稚児舞が始まりました。

実際に鉾の上で”太平の舞”を舞うのは、これが初めてじゃないでしょうか。



蝶とんぼの冠が、緊張した表情の中にも、お稚児さんの可愛さを際立たせています。

思いっきり前に乗り出して、上半身は完全に鉾から出ています。

後ろからしっかりと帯を摑んで、お稚児さんの体を支えているのが見えますね。









長刀鉾は、四条東洞院の町会所から柳馬場通まで東へ進み、

そこで、バックで町会所まで再び戻ってくるのです。

巡幸当日は、決して後退はしないですが、曳き初めは関係ありません。

曳き終わった後、鉾の入場券をみんな貰っていました。    地図はこちら


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